ローン完済で無敵化する物件があると精神的に楽
不動産投資の出口というと、一般的には「売却」を指しますが、ローン返済がなくなって無借金になることもある意味、不動産投資の出口といってもいいのではと考えています。
というのも、ローン返済がないので空室で家賃が入らなくても焦る必要がなくなりますし、客付けしやすくするために極端な話、家賃をいくらでも下げることができるからです。
無借金での不動産投資は、いわば昔のアクションゲームで主人公が無敵化して、敵を蹴散らしていける、そんな状態のように思います。
もっとも借金返済がなくても税金の支払いはありますし、修繕もする必要があるのが不動産投資の難しいところですが、それでも借金返済のストレスに比べればたいしたことはありません。
十数年ほど前に、小規模な区分投資を始めた知人の投資家Aさんは、6~7戸の物件を保有しています。
どれも長期の融資を受けることができず、それぞれ10年の借入で物件を購入してきました。
現在、そのうちの2つのローンが無事に完済となり、無借金状態になっています。
正直なところ、10年という短期の借入で物件を買ってしまうと、ローン返済中はほとんど手残りキャッシュはありません。
しかし、短期になればなるほど、同じ金利設定でもトータルの利払いは少なくてすみます。
そしてその借入が終わると、いきなり手残りキャッシュの金額が増えます。
しかも彼の場合、毎年のようにローンが完済する物件がでてくるので、毎年手残りキャッシュが爆上がりしていくことになります。
小規模で古い区分マンション投資なので一戸あたりは6~7万円という金額です。
それでも毎月6万円がポケットに入ってくるとしたら相当大きいですよね。
来年には毎月12万円、再来年には毎月18万円・・・と考えていくと、このような少額の物件投資でもコツコツ続ければ、非常に強力な資産形成法になることが分かります。
不動産投資がまだの方であれば、「10年なんて気の長い話だな。」と思われるかもしれません。
でも、実際に不動産投資をしてみると、10年なんてあっという間です。
必死に空室対策して、修繕して、クレーム対応をしていたら、ほんとに10年なんて瞬間で過ぎていきます。
瞬間というのはもちろん言い過ぎですが、それでも、不動産投資はこれぐらいの時間のスパンで考えていくべきもののように思います。
もちろん、ある程度規模の大きい物件を一発で購入してしまうのも、不動産投資の醍醐味ですし、時間の短縮になるのも事実です。
しかし、サラリーマンをしながら、できるだけリスクなく不動産投資をしたい、というのであれば、Aさんのようなコツコツ小規模な物件の買い増しパターンは相当手堅い手法のように思います!
まとめ:
小規模な物件を短期ローンで取得して、早めに完済して出口をとることで、精神的に楽な不動産投資が実現できる!
今回は、小規模な物件を短期のローンで取得するメリット・デメリットについてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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