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動物病院でペット飼育について考える

2021.11.04

我が家で飼っているゴールデンハムスターの調子が悪くなってしまい、動物病院に行ってきました。

実は、動物病院はこれが初めて。

人の病院と違って、独特な雰囲気があるのですね。

かなり混んでいたのですが、ペットが一緒に待合室にいるからか、初対面の人同士がペットを介して和やかに打ち解けていくのでびっくりしました。

診察まで相当待たされたのですが、待合室でのよくあるピリピリした雰囲気はなく、逆にのんびりとした時間が流れていました。

また、飼い主さんがペットを家族の一員として大切にしているのが伝わってきました。

私は所有している賃貸物件のほとんどを、ペット飼育可にしています。

ペット飼育可にしようと思ったのは、あるセミナーで、「ペットを飼うのにはお金がかかる。特に大型犬や、また病気に弱い種類の動物を飼育するためには、エサ代や診療代のことを考えると、ある程度の資力が必要。」という話を聞いてからです。

それからは、ペット可を探している入居希望者を案内する際などに、毎月のエサ代や通院代をヒアリングするようにしています。

すると、やはりペットを飼育する方は、それなりの給与水準がある方が多いということを実感しました。

もちろん給与水準が低くても、他の趣味など一切なしで、生活の全てをペット中心にするという方もおられます。

ペット飼育可にすると、

  • 退去時の原状回復の工事費が凄まじいことになってしまう・・・。

  • 部屋が破壊、汚損されてしまう・・・。

  • 臭いが染みついてどうしようもない部屋になってしまう・・・。

と思われている方も多いはず。

私も実際にお部屋をペット可にするまではそう思っていました。

しかし、実際に10年ほど運営してみた肌感覚では、大き目のトラブルが2割ぐらいで、通常の入退去と同じ程度の汚れが8割といった感じです。

その大き目のトラブルがあっても、入居時に敷金2~3か月分(全額償却)としたり、原状回復費用の超過分は借主負担とするような特約を設けることで、ある程度カバーできてきました。

もちろん、本当にひどい使い方をされた挙句、お金がないから退去時の原状回復費用を払えないという人にも、数回遭遇しています。

でも、大抵の方は自分の飼っているペットによる損害を理解していて、お支払いいただける方が多いように思います。

あと、これはたまたまかもしれませんが、ペットを飼育される方は、きれい好きが多いように思います。

一度、ペット飼育をされている方の再契約時に「ペットを飼育していると、部屋が汚くなるという偏見があって、本当に部屋探しに苦労した。」とお聞きしたことがあります。

その方のお部屋で再契約をしたのですが、ものすごくきれいにされていました。

今回の動物病院での雰囲気を見てみると、なおさら、「こんな和やかな方たちに借りてもらえる物件を作れたら、安心だろうな。」と思った次第です。

もちろんペット飼育を受け入れるために、ペット対応のフロアタイルやクロスにしたり、また契約条件などの工夫は必要です。

しかし、リスク対応ができるのであれば、ペット飼育の受け入れは強力な空室対策になります。

今年も残りあと1か月半ほど。

まだまだ空室を抱えていますが、年内の満室を目指して走り切りましょう~。

まとめ:
空室対策の一つのペット飼育受け入れは、リスクがあることを承知の上対応できれば、早期満室につながります。

今回は、動物病院でペット飼育について考えたことをお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。