こんにちは。FPコミュニケーションズの鹿股です。

先日、駐車場付戸建賃貸の募集賃料について打ち合わせを行いました。

その際、クライアントさんより、「賃料と駐車場代で、合計１３．５万円は欲しいと思っているが、駐車場代を賃料込にするか別途にするか、どちらで募集した方が良いだろうか？」と質問を受けました。

アットホームやＳＵＵＭＯなど、部屋探しをしている人が見るポータルサイトでは、賃料帯を絞って検索することができます。

その際、特に選ばなければ、駐車場代や共益費を含まない金額で検索されます。

そのエリアの駐車場相場は１．５万円程度だったため、駐車場代込とすると１３．５万円の賃料表示となりますが、別途とした場合は１２万円まで抑えることができます。

１２万円にしたほうが多く検索されることが想定できたため、賃料と駐車場代は別で募集することに決まりました。

しかし、募集営業をした際、仲介業者にこんな事を言われました。

「都内だと車を所有していない家族が結構多く、若ければ若いほど所有率は下がっていきます。そのため、この物件の駐車場代必須という条件は足かせになりますよ。」

もちろんそんな事は百も承知。

「この物件は１階が駐車スペースになっているから仕方がないんですよ。」

という思いが込み上げてきます。

ところが、この仲介業者は重要なヒントをくれたのです。

「駐車場代ではなく共益費にしてしまうのはどうですか？」

「なるほど！」と思わず叫んでしまいました。

確かに共益費にして、駐車スペースを庭のような場所として扱えば、車を所有していない人の選択肢にも入ります。

共益費は、基本的にどの物件でも設定されているので苦にする人もいないでしょう。

もちろん、車を持っている人は駐車場として利用できます。

早速クライアントに話し、条件変更を行いました。

すると、もともと問合せ数は多かったのですが、変更前に比べて内見数が１．５倍増くらいになったのです。

そして、あっという間に車を所有していない人が成約となりました。

理由を聞いてみると、小さいお子さんがいて遊べるスペースが欲しかったとの事でした。

今回学んだことは、

• 賃料は色々な見せ方がある。
• 駐車場だからといって駐車場代にする必要はない。
• 仲介業者の生の声は、参考にする。

戸建賃貸の募集賃料で悩んでいるなら、見せ方も考えて賃料を決定していってください。

今回の稼ぐ戸建賃貸レポートが、あなたのお役に立てば幸いです。

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それでは、次回の稼ぐ戸建賃貸レポートをお楽しみに！

◆鹿股　恭平◆