言い出しにくい条件は先に伝えること
2025.11.20

今月、2つの物件でほぼ同時期に退去がでます。
一件は2年弱、もう一件は6ヶ月ほどの短期解約です。
2年弱の方はそこまで短いワケではないのですが、ファミリータイプの物件をルームシェアという形で借りていただいていて、今回ルームシェア解消に伴う解約とのこと。
もう一件は、外国から来日して仕事をされていましたが、仕事がなくなってしまったため超短期での解約でした。
短期解約が続くと本当に吐きそうなくらい辛いですが、どちらも入居時に短期での解約の可能性が高そうだと想定していたので、違約金を設定したうえで契約していました。
そのため、そこまで機会損失は大きくならずに済みそうです。
- 長期入居が見込めなさそうな申込
- 礼金、敷金ゼロゼロなど、初期入居条件を低くしている案件
- 家賃交渉を受けた申込
- 賃料発生をかなり入居者有利に設定した案件
などの場合、貸主にとって有利な短期解約違約金を設定しておくと、万が一の時にも安心です。
さんざん交渉された挙句の入居で、超短期解約などされてしまえば、原状回復工事や入居時の広告料、空室損などで、実際は赤字ということにもなりかねないですものね。
ただ、この短期解約違約金を契約直前などに言い出してしまうと、借主にとっては不利な条件なので、契約自体がご破算にもなりかねません。
実際、後出しじゃんけんと思われて、何度も契約が壊れたことがありました。
確かに、もし私が借主の立場で、契約目前の段階になって貸主に有利な条件を突然出されたら、とても嫌な感じがするので当然と言えば当然の話です。
しかし、内容や属性が怪しそうな申込に対して条件をつけるのは、決して悪いことでも卑怯なことでも何でもありません。
「あまり強気にでると、申込がキャンセルになってしまいそうで怖い・・・。」と考えてしまうのも分かりますし、確かにそれがもとで申込キャンセルになる可能性もあるでしょう。
そのために、条件をつけずに黙ってそのまま受け入れる、というのも選択肢の一つでしょう。
でも、受け入れてから短期解約でダメージを負ってしまうと元も子もありません。
ですので、できることなら正々堂々と胸を張って先手先手で交渉の主導権をとっていくのが、賃貸経営において長期的には有利になっていくように思います。
まとめ:
貸主側に有利な条件は、言い出しにくいかもしれないが先に伝えておこう。
今回は、短期解約になりそうな申込には、短期解約違約金を設定しておくことについてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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